エフェクトの基本からカスタマイズまで|パワーディレクターの使い方

エフェクトの挿入・変更・削除の方法

エフェクトを挿入する方法は

  1. エフェクトルームから挿入したいエフェクトを選択
  2. ドラック&ドロップし、適応したいクリップに持っていき挿入します

エフェクトルームを表示するには、キーボードのショートカット[F4]を押すか、[fx]のアイコンをクリックします

エフェクトは、一つだけではなく、複数挿入できます。
適応したいエフェクトをどんどんドラック&ドロップすることで、複数挿入となります。

エフェクトを削除する場合、クリップを選択後、[エフェクト]をクリックします。

エフェクト設定画面が開きますので、エフェクトを選択し[-]のアイコンをクリックします

エフェクトを変更する場合、エフェクトを削除し、新たにエフェクトを挿入します。

200をこえるエフェクトがあるので、探すと時間がかかってしまします。そういったときは、エフェクトの名前を検索にかけることで効率よく作業ができます。

検索がうまくいかない場合、[すべて表示]を選択した後に、検索をかけてみてください。
また、お気に入りのフォルダに入れておき、必要の際に開くことでも効率よく作業ができます。お気に入りに入れるには、入れたいエフェクトの上部で右クリックから[追加先]-[お気に入り]をクリックします。

全てのトラックにエフェクトを適用する方法

一つ一つのクリップに適応するのではなく、編集しているタイムライン(トラック)すべてにエフェクトを挿入したいばあい、エフェクトルームから、適応したいエフェクト上にマウスポインタを持っていき、右クリック。出てきたメニューから[タイムラインに追加]をクリックします

タイムラインの一番下にエフェクトのみのトラックが作成されます

削除する場合、新しくできたトラックを右クリックから[削除]をし、トラックごとを削除するか、作成されたエフェクト上で右クリックから[削除]をし、エフェクトのみを削除する方法で削除します。

エフェクトのカスタマイズ

エフェクトとは、動画、静止画などのクリップに配置した素材に白黒やセピアなどの効果のことです。
白黒のような、色彩を変更するだけのエフェクトもあれば、適応するだけで、動きがついてくる「雨」といったエフェクトもあります。通常ドラック&ドロップで挿入することができますが、さらに、詳細を変更し、細かい編集ができるようになっています。詳細の項目は、各エフェクトによって異なるため、すべてを覚えるのは大変ですが、ここではよく使用される動きのあるレンズフレアの編集方法、タイル枚数を変更する方法、だんだんとセピアもしくは白黒に変化していくエフェクトの編集方法について説明します。

タイルの枚数を変更する方法

初期設定では、タイルエフェクトの枚数は4枚です。このままの状態では、使えないエフェクトと位置付けられてしまいますが、枚数を時間とともに変化させることで、見栄えのいい使えるエフェクトと変化します。

  1. エフェクトルームから[スタイル]-[タイル]を選択し、ドラック&ドロップでクリップに適用します
  2. [エフェクト]をクリックします
  3. [キーフレーム]をクリックし、キーフレームの設定画面が表示されたら”背景色”のカラーをクリックし、白色に変更します
  4. インジケータを一番先頭に持っていき[キーフレーム]をクリックし、挿入します
  5. インジケーターを一番最後に持っていき”タイル数”の項目を[10]にします

以上で枚数が変化していくエフェクトを編集することができました。

レンズフレアを動かす方法

  1. エフェクトルームから[レンズ]と検索し、レンズフレアのエフェクトをドラック&ドロップでクリップに挿入します

    この状態だと、まだレンズフレアは動きません
  2. [キーフレーム]をクリックし、キーフレームの設定の画面が表示し、[エフェクト]-[レンズフレア]の▶をクリックし、展開していきます。インジケーターを一番左に移動し、”ライトポジション/モーション”の項目のキーフレームを挿入します
  3. インジケーターを一番右に移動し、”ライトポジション/モーション”の項目の[位置]をクリックします
  4. 赤い点のポイントを適当な位置にドラックし、移動し[OK]をクリックします

レンズフレアが動くようになりました

だんだんとセピア、または白黒に変化させる方法

写真などの静止画を途中から白黒にする場合の二つの方法を説明します。(セピアに変更したい場合、エフェクトから白黒ではなく[セピア]を選択し行ってください)

まずは、簡単な方法から説明します。

  1. 演出をしたい素材を複製し(コピーし)、二つ並べます
  2. 複製の方法は、クリップを右クリックし、[コピー]を選択します。次に、インジケーターを移動し、クリップが配置されていないトラックの上で、右クリックし、[貼り付け]を選択することで、クリップが複製されます。

  3. エフェクトルームからか[白黒]と検索をかけ、後ろの素材クリップにドラック&ドロップし、挿入します
  4. クロスフェードのトランジッションをかけます。(トランジッションの操作方法はこちらで説明しています。)

以上で簡単な方法となります。
簡単ではありますが、この方法の欠点は、素材を二つ使うため、静止画にパンズームをかけたりしている場合、うまくいきません。
次に説明するのは、一つの素材で完結する方法になるため、パンズームなどをかけていても、問題なく編集できます。

  1. エフェクトルームから[白黒]と検索をかけ、素材クリップにドラック&ドロップします。
  2. [キーフレーム]をクリックします
  3. キーフレームの設定画面がでますので、インジケータを3分の1くらいのところに持っていき白黒の”割合”の項目を[0]にします
  4. インジケータを3分の2くらいのところに持っていき白黒の”割合”の項目を[200]にします

以上で途中から白黒に変わっていくエフェクトを作成することができました。


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